岡山県の空き家の現状と課題

私たちの町に「空き家」が増える理由。
岡山県南のいま。

あなたが、近所を散歩しているときや、回覧板を回すときに「あそこのお宅、もう何年も空き家になっているな」と感じることってありませんか?

実は今、日本全国で空き家が急増しています。
それは決して山奥の過疎地だけの話ではなく、岡山市や倉敷市のように、お店も多く暮らしやすい「岡山県南地域」の住宅街でも、
空き家は確実に増え続けています。



空き家は年々増加し、地域の安全・景観・資産価値に大きな影響を与えています。

なぜ、私たちが長年親しんだ町で空き家が増えているのでしょうか。
その背景には、大きく4つの社会の変化が関わっています。

時代とともに変わる家族のカタチ


少子化と未婚化

子どもが減り、
結婚しない人が増えた

高齢化と人口減少

ご高齢の方が増え、
日本全体の人数は減っている

昔は「子どもがたくさんいて、長男が家を継ぐ」というのが当たり前の時代がありました。しかし今は、生涯結婚しない方や、お子さんを持たないご家庭も増えています。

あなたのお子さんやお孫さんも、進学や就職を機に東京や大阪に出たり、県内であっても通勤に便利な駅の近くにマンションを買ったりと、実家とは別の場所で新しい生活基盤を築くことが一般的になりました。

なぜ「空き家」が増えてしまうのでしょうか?


「誰も住まなくなった実家」が、
そのまま空き家になってしまうのには理由があります。

変化のステップ


起こっている現実

1 親世代が高齢になる 施設への入居や、お子さんの家への同居などで、家が空っぽになります。
2 子どもが家を継がない お子さんにはすでに自分の家や生活があり、広すぎる実家に戻る予定がありません。
3 片付けや解体が難しい 「思い出の品が多くて片付けられない」「家を壊すのには何百万円もかかる」と悩んでしまいます。
4 そのまま放置される どうしていいか分からず、結果的に「とりあえずそのままにしておこう」と放置されてしまいます。

一生懸命働いて建てた愛着のある家であっても、「引き継ぐ人がいない」「壊すにもお金がかかる」という厳しい現実から、空き家になってしまうのです。

岡山県南地域ならではの事情


岡山県南地域には、
この地域特有の事情もあります。

昭和に作られた「住宅団地」の高齢化

昭和40年代から50年代にかけて、岡山市の郊外や倉敷市、玉野市などには、山を切り開いて立派な住宅団地(ニュータウン)がたくさん作られました。当時、マイホームを建てて移り住んだ同世代の方々が現在一斉に高齢となり、お子さんたちが独立したことで、団地全体で空き家が急激に目立つようになっています。

車社会と「便利な場所」への集中

岡山はどこへ行くにも車が必要な社会です。しかし、若い世代は「車がなくても生活しやすい駅の近く」や「スーパーや病院が歩いて行ける平地」を好む傾向があります。そのため、坂道が多い団地や、駅から少し離れた場所にある家は、新しく住みたいという人が見つかりにくくなっています。

空き家をそのままにしておくと起こる問題


「住む人がいないなら、放っておいてもいいだろう」と思われるかもしれませんが、
家は人が住まないとすぐに傷んでしまいます。

防災・防犯の心配

台風や地震で屋根瓦が飛んだり、壁が崩れたりして、ご近所にご迷惑をかけてしまう危険があります。

維持費と税金

空き家になっても固定資産税は毎年かかります。もし市役所から「危険な空き家」と指定されると、税金が何倍にも跳ね上がる仕組みになっています。

草木の繁茂

庭の草木が伸び放題になり、害虫が発生したり、不法投棄(ゴミのポイ捨て)の的になったりします。

次の世代へ負担を残さないために

「住む人がいないなら、放っておいてもいいだろう」と思われるかもしれませんが、
家は人が住まないとすぐに傷んでしまいます。

ご自身が元気なうちは、ついつい「家のことはまだ先でいい」と思ってしまうものです。しかし、いざという時に困ってしまうのは、残されたお子さんたちです。

今、空き家は「個人の財産」であると同時に、「地域社会の課題」にもなっています。

ご自身の家を将来どうするのか。ご家族で集まったお正月やお盆の機会に、「この家をどうしようか」と少しずつ話し合ってみることをお勧めします。

市役所の共催や後援を受けて無料相談を行っています。 一人で悩まず、各専門家や行政の力を借りながら、無理のない範囲で少しずつ「家のこれから」について考えてはいかがでしょうか。

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